2021年11月29日月曜日

NC700Xのメンテナンス

 NC700Xに乗り始めて8年半経ちました。最近

・コーナーでふわふわして怖い。サスがへたり気味。

・エンジンの調子が悪い。NC700のエンジンは3000-4000rpmあたりにスムーズに回るおいしい領域があるが、最近はスムースにまわらない。それから。4000rpmより上でびりびりと振動がでる。

と絶不調だった。まず、足回りは、ある日リアサスがガンガン底打ちするようになり、完全に抜けてしまったようだ。そこで、バイク屋にもっていって純正品新品(手ごろな社外品がない)に交換した。しかし、マシにはなったが、まだコーナーでふわふわする。これは予想されたので、リアサス交換時にセンタースタンドもつけてもらった。ジャッキアップしてフロントフォークを外して、フォークオイルの交換をした。バイクをばらしたのは久しぶりだ。オイルは1Lでぴったりだった。

作業はサービスマニュアルとこちらのHPが大変参考になった。ありがとうございます。

その結果、NCの持ち味である起き上がりこぼしのような安定感が復活した。よしよし

次はエンジンである。エンジンオイルの交換をしてみたが、はっきりとした効果がない。プラグもエアクリもまだ寿命を超えていない。Fuel oneを添加したり、ハイオクガソリンを入れたりすると、効果はあるが、完治しない。そこで、タペットクリアランスの調整をしてみた。

NCのエンジンは、SOHCでロッカーアームで駆動し、タペットクリアランスはねじで調節できる。が、これはずれやすそうだ。ので、NC700Xのサービスマニュアルでは、タペットクリアランスの調整は14000kmごとにすることになっている。

また、NC700Xはエンジンが前傾しているため、割と簡単にシリンダーカバーを開けて、ロッカーアームを拝むことができる。これまた、サービスマニュアルを見て、作業内容を確認しつつネットを探すと、、、ありました。そのものずばりの動画が見つかりました。これはありがたい。。

タペットクリアランスを確認すると、2番シリンダーの吸気側のクリアランスがゼロになってました。まったく遊びのない状態。これはまずいのではないか、と思いつつ規定値に合わせて、作業を終わらせ、一走りすると、、スムースな3000-4000rpmが復活した。

追記:と思ったのもつかの間、さらに寒くなるとぐずぐずと不調になった。燃費も24km/Lまで悪化。そこで、オーバークールを疑い調べてみると、NC700Xのラジエター・サーモスタット不調によるオーバークールの記事を発見。早速サーモスタットを発注し、外装をヘルメットケースからバッテリーケースまではがして、交換した。半日仕事だった。その後、真冬の朝に一走りしたところ、症状の完治を確認。NC700Xももうすぐ9年になるので、あちこちガタがきていたんだなぁ。


NC700オーナーの皆さんでエンジンの不調を感じる方は、サーモスタットの交換+タペットクリアランスの調整がおすすめです。チューニングって感じですごく楽しい作業でした。

あと、分析機器もバイクも同じですが、調子がわるいとすぐメーカーに電話したりするおではなく、

・マニュアルを読む。

・工具をそろえる。

・自分で治せる範囲は治す。

のが人生を楽しくするコツですな。。