2023年7月14日金曜日

ヤマハ・ホンダMotoGP苦戦

ホンダとヤマハがMotoGPで苦戦している。どちらもエースライダーが機能しなくなったことが原因だろう。ヤマハの開発は、途中2年ほどブランクはあるものの(ドゥカティに行ってた)15年以上バレンティーノ・ロッシが中心だったことは間違いない。また、ロッシの言うことを聞いて開発をしていると、他のライダーにも乗りやすいバイクができていた。2021年末にロッシが引退したのと同じタイミングで、ヤマハのクアタラローがチャンピオンを取れたのはその流れに乗れたからのように思える。実際、ロッシがいなくなったその翌年の2022年も夏までは、ランキングトップを守れていたが、秋ころから明らかに失速したのは、クアタラローを中心にした開発に失敗したということのように思える。

ホンダのエースは、2013年からずーっと文句なしにマルク・マルケスだった。マルケスの言うことを聞いてバイクを作ると、本人以外は全く乗れないすごーく尖ったバイクが出来るようだ。それでも、ホンダはとことんマルケススペシャルなバイクを作ろうとしてきたところを、ダニ・ペドロサがバランスをとってきたように思う。2018年にペドロサが引退した後、おそらくマルケス・スペシャルの度合いが高くなり、2018年アルゼンチンGP(カル・クラッチロー)から2023年のアメリカGP(アレックス・リンス)まで、マルケス以外誰も勝てないバイクとなっていた。2020年にマルケスがケガで欠場し始めると、開発が進まなくなり、2022年になると、エンジニアが作りたいバイクを作るというホンダの悪い癖が出始め、今年のバイクは、マルケスも乗れない(リンスはアメリカGPの時だけ乗れた)バイクができてしまっているようだ。

この開発スタイルが時代に合わなくなってきているのだとすると、仕事の仕方をイチから変えなくてはならないので、復調には時間がかかるのか、、

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