2025年1月8日水曜日

DENON DCD-735修理

 CDプレーヤーのDENON DCD-735(1998年発売、定価39800円)を買ったのは1999年、25歳の時だったとおもいます。ちょっといい音でCDを聴きたくなったんです。京都の寺町のどのお店で買ったのかは思い出せませんが、購入時に店員のおっちゃんに、「回転系はよく壊れますよ」と延長保証への加入を勧められて断ったことだけは妙に覚えています。以降、まったく壊れずずーっと使ってきました。ただ、持っていたCDをあらかたリッピングして手放し、PCオーディオに移行していたこともあり、ここ5ー6年はあまり使っていませんでした。で、昨年久しぶりに使ってみると、CDをトレイに載せて、Playボタンを押してもCDのトラックが読み込まれなくなっていました。

一方、昨年末は、半田吸い取り器を購入してアンプの電解コンデンサを交換して、大成功だったことに気をよくしていました。また、ネットで調べると、CDが読み込まれなくなる理由の一つに、電解コンデンサの劣化による電源能力不足もあるとの記事をあちこちで見つけました。すると年の瀬の週末に、メラメラとその気になってしまい、必要な電解コンデンサをリストアップしてから出かけた出張帰りの土曜日に、日本橋の共立エレショップに寄ってMUSE ESを購入(700円くらいだったか、)してから帰宅し、半田吸い取り器が大活躍してこともあって、その日の夕方には、電解コンデンサの交換は終わっていました。

電源をいれてみるも、残念ながらCDが読み込まれない現象は解決せず。あららとおもっていろいろ調べてみると、CDトレイを引き込んだ後、回転系とピックアップをせり上げるギミックがうまく動かず、CDを読み込めないようでした。そこで、トレイなどをばらして、CDを直接セットすると、CDは回転しはじめ、トラックを読み込むキュルキュルという動作が始まりました。店員さんに脅された回転系は25年たってもまだ壊れてないようでした。しかし、うまくトラック情報が読み込めない。そこでまた、ネットで調べてみると、レーザーの劣化による強度不足が起きるので、半固定抵抗を調整したら修理できる。という記事を発見。たしかに、ピックアップ部分の基盤にそれらしい半固定抵抗があったので、ドライバーで回してみると、左に回してもだめで、右に回すと、今度は無事CDのトラックが読み込まれました。恐る恐るPlayボタンを押すと、再生も始まったようです。そこでアンプにつないでみると、音が出ました。電解コンデンサの交換はうまくいってることが確認できました。

次は、CDトレイを引き込んだ後、ピックアップをせり上げるクランク機構がうまく動かない原因の究明です。いろいろいじっていると、手動であれば動作する、クランク機構は壊れていないことがわかり、残りの可能性としては、

・CDトレイを動かすためのモーターと動力を伝えるベルトが劣化している。

・モーターの制御系の電圧がおかしい(レギュレーターの劣化)。

があり得るかなと思いました。確かにベルトはしなやかさがなく、少しヒビも入ってました。また、モーターも25年も経てばそりゃへたるよなと思って調べてみると、どちらも代替部品がアマゾンから入手可能でした。ギアプーリーゴムバンドと、ロータリーモーター RF-500TB-14415です。合わせて1000円ちょっとでした。どちらも輸入品なので、到着まで年末年始を挟んでしばらくかかりましたが、昨日までに無事到着したので、モーターとベルトを交換したところ、あっけなく動作するようになりました。総額2000円ちょっとでした。

久しぶりのCDの音は聴き慣れていることもあり、なんかちょっといい感じです。あと何年使えるのかわかりませんが、ひとまず修理出来てよかった。