2025年10月27日月曜日

Marble Hall Murders

 Marble Hall Murders (Anthony Horowitz)を読んた。5/27にKindle版を購入、積読(死語?)していたが、最近続いた出張の同中に読み切った。Atticus Pundシリーズの第3弾である。第1作のMagpie murdersで、Susanは人気Atticus Pundシリーズの担当編集者であったが、作中でその作者のAlan Conwayが殺され、勤めていた出版社もなくなってしまう。第二作 Moonflower Murders ではSusanはパートナーとギリシャのクレタ島でホテルを経営しているという設定だったが、4年前に読んだときには「Susan+クレタの設定を使い切ってしまったようにも思うのだが、本シリーズの次回作は何が起きるのだろうか。」と心配していた。本作では、あっさり、クレタ島の生活を捨て、ロンドンに帰ってきて一人暮らしを始めたところから話が始まる(ご都合主義だわ)。稼ぐためにフリーランスの仕事を探していたところ、Clover Leafという出版社から、「Atticus Pundの出版権を買って別の著者で続編を出すから、その編集をやってほしい。著者は有名な児童文学女性作家の孫なんだけど」という話が来て原稿を渡される。今回の作中作はこの続編原稿である。この作中作に、病死死とされている児童文学女性作家の死の真相(実は殺人でその犯人)が隠されているという設定で、大いに盛り上がった。

Susanは、いわゆる言いたいことを言わないと気が済まないキャラで、知りたいという欲望に忠実にあちこちに出かけては余計なことを質問してケンカを売りまくって嫌われる。そして、誰かの陰謀にハメられてどんどん追い詰められ、途中死にかけるも、イケメン男子に助けてもらうというお約束はいつも通りだったので、まだ読んでない人は安心してください。特に本作は設定にご都合主義が多いので、このSusanのふるまいに多くの人はイライラするのはしょうがなく、言いたいことを言う女はその報いを受け、結局男に助けられる、という話にはミソジニーが見え隠れするけど、よくよく考えると、Hawthorne & Horowitz シリーズもそうなんだなとも思った。



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